先日引越しをした際に、期限切れのパスポートが5冊見つかりました!
見つかった一番古いパスポートは、今からさかのぼること39年、1980年10月に発行された物でした。
私にとって人生最初のパスポートは、私個人の物ではなく母親と弟と三人一緒のパスポートでした。
その為、残念ながら私の手元にはありません。
現在では小さな子供でもパスポートが必要ですが、以前は親のパスポートに子供が併記されていて、写真も親と一緒に写っている物でした。
3冊目のパスポートまでは「併記する子」の欄がありました。
私の場合、中学生になって遂に、一人用のパスポートになった様です。
パスポートのサイズやデザインも順次変わっています。
写真の上段左から矢印の順で、新しくなっていきます。
1冊目と2冊目のパスポートは、同じ形式で表紙に『数次旅券』と書いてあります。
今の世の中では、1回切りのパスポートなんて考えにくいですが、当時は、1回旅券があった為区別するために数次と書かれていたようです。
また、この2冊のパスポートには現在のように有効期間満了日は書かれていません。ですが、5年が有効期間でした。
1冊目1980年10月発行(5回渡航)
・台湾4回
・アメリカ+カナダ1回
2冊目1985年12月発行(6回渡航)
・台湾5回
・ハワイ1回
3冊目のパスポートには『旅券』と書かれているだけですが、有効期間は5年です。
この頃までは、台湾に行くのにVISAの発給(4,000円/1回)が必要でした。
私は手続きをした事はないのですが、日本には台湾の大使館が存在しないので、大阪市にある『亜東關係協會大阪辦事處』で発給して貰っていたようです。
その後、1993年10月から1994年11月の間にVISAの発給条件が緩和されたようです。
(はっきりいつからかは知りません。)
『日本人のVISA無し条件』
- 入国日から90日間までの滞在。
- 滞在期間中、台湾国内の企業などで働くことはできない。
- 出発国もしくは第三国への出国チケットが必要。
また、1994年9月には関西国際空港(KIX)が開港し、近畿圏の玄関口が伊丹空港(ITM)から変わりました。
3冊目1992年1月発行(6回渡航)
・台湾5回
・シンガポール+マレーシア1回
4冊目のパスポートから、有効期間が10年です。
サイズとデザインが変更されています。
サイズは、現在の物と同じで、それまでの物より小さくなりました。
デザインは枠の線が無くなり、文字の配置が変わりました。
この時のパスポートには、まだICチップの入った板状のページはありません。
4冊目1997年4月発行(20回渡航)
・台湾7回
・中国5回
・韓国3回
・サイパン1回
・グアム1回
・オーストラリア1回
・タイ1回
・カナダ1回
5冊目と6冊目のパスポートは、同じ形式で表紙の下の部分にICチップマークがデザインされています。
但し、よく見比べると、ICチップのページと後ろの方のページが少し違いました。
5冊目2007年11月発行(48回渡航)
・韓国26回
・台湾15回
・香港+オーストラリア1回
・香港1回
・スイス1回
・ハワイ1回
・中国1回
・マカオ1回
・ベトナム1回
6冊目2017年5月発行(10回渡航)
・台湾6回
・韓国3回
・台湾+マレーシア1回
最後に、皆さんはパスポートの最初のページの文面を読んだことがありますか?
図柄は変わっても、39年前のパスポートも現在のパスポートも同じ言葉が書いてあります。
「~関係の諸官に要請する。」
一国の外務大臣というのは、やはり偉い人なんですね!